
「曲に1オクターブをおさえるところが出てくるけど、手がとどかな~い

私は手が小さい

指も短い。
小学生が練習する曲として有名なランゲの「花の歌」には沢山左手のオクターブが出てくる。
私も小学生時代に弾いたけど、届かないので「時差」で弾いてた。
なので本来は左手の伴奏が「トトトトン♪」なのに、私が弾くと「トトットトトン♪」とオクターブのところで転んだ感じというか、ぶれる感じで弾いてた。
(先生もそれでよくマルしてくれたもんだ。)
結局高校生になってもオクターブをおさえるのが困難で、届くけどギリギリだった。
その後、ヤマハの調律学校を受験。
試験を受けるには身体的条件があった。
まず、背が低いとNG。
もう一つは「オクターブが容易に届くこと」
・・・ヤ・ヤバイ


実際、合格してみると他の子たちも「自分、手が小さいからさぁ…」と言っていた。
現実として入学後判明する事実は
「オクターブは左手の薬指と親指で容易に届くこと」が必要だった

まじでぇ~!!と思った。
小指と親指でも苦労なのに?!
講師は「お風呂で指を広げるストレッチをしなさい」と言った。
全寮制だったのでみんなで「無理だよねぇ」と愚痴りながら、毎日大浴場で長湯してストレッチ。
不思議な物であっという間に全員なんなくオクターブが薬指と親指でラクラク届くようになっていた。
届くわけないと思っていたことも忘れるくらい、ラクラク届く。
今では曲でオクターブを弾くのは全然問題ない。
もちろん薬指と親指が弾き易い。
オクターブを弾くために必要なのは、手の大きさや指の長さでもなかった。
オクターブに悩んでる方は演奏以外の時間に指(手)のストレッチをしてみましょう。
指が短いから・・・という先入観が、届くのに届かなくさせてるだけですよ、きっと。
リストは手が大きい(指が長い)というのは有名な話で、「1オクターブ3度(例:ドからオクターブ上のドの更に上のミの音まで)がラクラク届いた」という話も聞いたことがある。
きっと手が大きいのに加えて、手のストレッチもよかったんだろうな。
うらやましい、さすがに私にはソレは無理だ。